人気ブログランキング | 話題のタグを見る

金魚展の感想

って言っても、人形に関しては素人な私。
僭越ながら、いくつかの作品の印象、気づいた事など書いてみようと思います。

まず、入って目に入ってきたのは、モチメさんの切り絵の大作、深瀬優子さんの絵画。てらおなみさん、太山レミさん、佐伯祐子さんの小さなビスクドール。左奥へ行って窓際にヒロタサトミさん、坂口愛子さんのドール。題府洋子さん、てらおなみさん、カヲルさんの中型ドール。草薙能子さんのかえるドール、Plum'sさんのらんちゅう。それから正面ホール奥の小部屋へ。入り口付近に山吉由利子さんの大型ドール。入ると小さな金魚の絵がたくさん壁に掛かっていました。そして、きんすなごさんの金魚、影山妙子さんの小さなドール。等々が印象に残っています。

山吉由利子さんのドールは大きいのに、珍しく髪の毛が頭と一体化していて、カツラではありませんでした。それがなかなか良い感じで、静かな雰囲気を一層引き立てていました。昨年のビリケンギャラリーに引き続き2回目ですが、山吉さんの魅力は、抑えた色調と質感のような気がします。印象は「尼僧」です。
Yuriko Yamayoshi Dolls


ヒロタサトミさんの今回の作品は、ご本人曰く、実験だったそうな。マッシュルームのような頭と小さな身体のアンバランスさ、手足は手塚アニメに出てくるような可愛らしさ。新しい美的感覚を追い求める貪欲さは、私も一緒に夢を見たいくらい憧れます。何かが出てくるうちは、表現し続けたいと思うばかりです。ヒロタさんの色彩感覚は、蜷川実花と通じるものがありそう・・・。
in the box by Satomi Hirota


てらおなみさんの作品は、キャラが立っていて、それをビスクにしているから驚きます。完成度はもちろんとても高いです。私は、あの個性的な顔が大好きです。
展示場所が、もう少し空気感のあるところだともっと栄えるのでは?と思います。あれだけ多くの作品があると、大きな作品はそれなりに場所を確保してもらえるけど、中型の作品にはちょっと不利かなと思います。てらおさん、来年は大きな作品どうですか?ビスクだと無理ですかね・・・。
てらおなみの人形宮



私自身の反省。
私の作品があのドールたちの中に入ったらどんな風に見えるか、それが今回の課題でもありました。私なりの結論は出たし、今後の制作に活かしていきたいと思います。
コウモリ的でも、シャープで美的なコウモリになろう!いろいろ勉強になりました。

最後に、お買い上げくださいましたお客様、暑い中お越し下さいまして誠にありがとうございました。私も日曜に汗をかきながら行って参りました。お目にかかれず残念でしたが、また何処かで、機会がありましたら是非!気軽に声をかけてくださいね。
by kikodoll | 2008-07-29 20:52

人が創ったものに魂は宿るの?   ---オカムラノリコ


by kikodoll
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31